カフェ店員のコーチング日記~心理学や脳科学を日常に~

大手カフェチェーン、店舗でコーチングしたことあれこれ

自分の状態に注目する ~とりあえず呼吸を意識~

昨日からの続きです。

 

 相変わらず同じような質問投げますが…(すいません)

 

 自分の呼吸、気にしたことありますか?

 手の指先、足の指先まで意識を集中させてみることはありますか?

 スポーツやってる人とかランニングしたりしてる人なら、たぶんやったことある人も多いんじゃないでしょうか。身体の部分部分に意識を集中してみること。


 僕は働いているコーヒーチェーンのお店に電車で行きます。

 10分ほどの時間なんですが、呼吸を整えたり、神経を身体に集中させ、姿勢を気にしたり。

 瞑想と言われれば瞑想なのかもしれませんね。そんなことをしてます。

 でも目は閉じたり閉じなかったり!立ってるとか座ってるとかもあんまり気にしてないです。

 集中しづらいなと思うときにはよく目を閉じてますが。

 目を閉じると公共の空間なんですが、けっこう自分のことしか見えないようになります。

 なのではじめはちょっと不安で、大丈夫かな?とか。いまはずいぶん開き直って、たぶん周りからは寝てるんだなと思われているはずです。笑

 

 ここからは、どうして自分の身体の感覚に集中するようになったんだろう?ってことを思い返します。


 もともと気を抜くと猫背になるんですね〜。

 それとは別で仕事中に、ふと何度か呼吸が乱れていることにも気づきました。

 姿勢とか呼吸は大事!ってけっこういろんなところに書かれてる気がするんですよね、本とかネットのコラム的なのとか。

 そんなことを思っていて、1回だけ瞑想みたいなことしてみよ!と思い立ち、ある日電車でやってたんですね。

 でも、そうはいっても瞑想というのもよくわかんなかったんで……特に姿勢と呼吸を意識して目を閉じてただけです。笑

 そうして仕事に向かってみたら、なんか気楽にというか、落ち着きもありつつ、想像以上にいい気分で働けたんですね!

 おそらく呼吸を気にしていたからだと思います。


 そんな感じなのでもっとやってみよう!

と何日間かしているうちに、けっこう瞑想(?)にも慣れてきて…笑

 そしていよいよ、せっかく仕事に向かうんだから。と働いてるときのイメージトレーニングをするようになって。

 働いているお店ではお客さんがそれなりにくる日は、本当にあっちいったりこっちいったり軽い運動みたいになるんですね。

 そのせいか次第に自分ってどんなふうに身体を動かしているんだろう?って気にするように。


 最終的にいまにいたるんですけど、イメージトレーニングではなくなりました。

 呼吸を整えて、自分の頭のてっぺんから手足の指先まで、意識を集中させるようになりました。

 おかげさまで昔より思い通りに身体を動かせるような感じで心地いいし、前と比べてはやく丁寧に仕事をできるようになった気がします。

 けっこう身軽な感じです。

 

 ここまで話してみたのはいいものの…

…正直、カフェといっても軽い運動をした感じになれたりとか、他に身体動かす仕事ってそんなにはないと思うんですよね。笑

 身体に意識を当てたりって、そういう仕事じゃないと結局意味ないやん!ってなりますよね。

  そういう人だけにこの感じを試してみてほしいってわけでは決してなくて、言いたいことは

       …自分に意識を向けることに慣れました!

ってことです。

 呼吸のことだけでも自分を意識しているし、姿勢もそれについてきたり。

 それを重ねていくとやっぱ人って慣れるものなんですかね?

 呼吸から身体だけじゃなくて、気持ちの面にも目を向けるようになったりとか。

 体や気分が今日は好調!、いや不調、、、とか。なんで好調、不調なんだろうって原因を探ったり、もしくは今日は頭がさえてるな!なんでやろう?とか。

 日々の自分のクセを気にしたりも。

 わりと自分に興味が出てくる感じなんですかね?

 

 昨日の”マインドフルネス”に戻ると、「いまこの瞬間、ありのままの自分に注目する」って言うけど、もっと具体的にはどういうことに注目すればいいの?とか思っちゃうんですよね。

 何回か言ってるワーキングメモリのこととか考えてみても、なにかしながらだとそんなに他のことに意識を向けられないし。

 でもそう考えると、意外とシンプルで”呼吸と姿勢”みたいに、その場で1つか2つの自分の感覚にしか意識は向かない。

 てことは、もしかして1つか2つとかでも十分なんじゃない?って。

 あと、いまは電車の中の瞑想だけじゃなくて、仕事中にも呼吸とか指先とか意識するようになったんですね。

 しかも、それを続けているせいか確かにパフォーマンスは改善したんじゃないかって感じるし。

 呼吸を意識してると、そのうち無意識的に呼吸がととのったり。

 指先とか力加減を意識してると、気にしなくてもちょうどいい動作ができるようになったり。

 意外とマインドフルネスって単純なのかもしれないですね!あれこれ考えなくてもいい。

 ひとつひとうの積み重ねなのかもしれないですね。

 呼吸を意識するだけでも十分変わると思うし、とりあえずは呼吸!でいいのかなと思いました。

 呼吸が整って頭が働きやすくなると、自分のことを見る余裕も出るし、自分の行動を振り返ったりしやすいし。

 自分に注目するっていうのも、人間繰り返してるうちに上手くなっていく気がするんですよね!

 マインドフルネスをきちんと理解もできてないし、ちゃんとやってる人に怒られそうですが。笑

 なので、長々としたこの記事を読んでくださった方で、パフォーマンスよくしたいとか思われる方は…

 

     ……とりあえず呼吸を!笑 してみてください!

 

 

 

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

 

 

自分の状態に注目する ~マインドフルネス?~

 最近、マインドフルネスという言葉をよく見るんですね。

 あのGoogleやゴールドマンサックスの社内で実践されたりして、話題になったそうです。

 僕もあまり詳しくは知らないんですが、検索したりすると瞑想というワードがけっこう目についたり。

 定義を調べると多少言葉に違いはあるけど、「いまこの瞬間、ありのままの自分を感じ取る」ことだそうです。

 どういうことかというと……、いまこのブログを読んでくれているあなたはどんな状態でしょうか?

 

 呼吸は? 姿勢は? 文字を読む速さは?

 深い呼吸ですか?

 姿勢よく集中できていますか?

 ざっくり読んでいますか?それとも一言一句丁寧に読んでいますか?

 何を想像しながら読みはじめましたか?

 自分の知っていることと何かつながることはありましたか?

 

こんな感じだと思います。思います、ってちょっと無責任なのはすいません。笑

 

 自己認識だったり自己管理だったり、簡単にいうと「自分の状態を見ること」なのかなと思います。

 いま書きながら僕も呼吸と姿勢を意識しました。笑

 これをすると日々のパフォーマンス(仕事やスポーツなど…)が向上すると言われています。

 

 僕自身は「マインドフルネス」という言葉を知る前から、これと似たようなことをしていたんじゃないかと思ったんですね。

 ネットで調べるか!と、グーグル先生に聞いてみたりすると、まあそれは…いろんなことが書かれています。

 記憶力upできるとか、瞑想だとか、免疫力だとか、禅とか仏教とかから宗教的な部分を除いたものとか。(どれも間違いはないと思ってます。)

 いっぱい調べるとちょっとややこしいんですね。

 けど、もし自分が前からやっていたことがこれに近いのなら、とりあえずはそれで十分じゃないか? 十分効果はあるんじゃないか?と思いました。

 そんなに難しく考えることはない!?…と感じて今日少し記事にしてみようかと。

 あとは、脳科学的な分野にも通じるなと思いました。ワーキングメモリとか集中力とか、想像力とか。(実際、前に紹介した本でも少し触れられていました。)

 自分がやっていることなどはまた次の記事に書きますね!

 

 

 

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

 

 

記憶すること、理解すること、想像すること ~教える立場から~

 前の記事では、教えるときに具体的に想像しやすいように話すことを意識しているとお話ししました。

 ちょうど3日前に、うまく意識しているとおりに教えられたんじゃないかな、と思う出来事がありました。

 

 コーヒーに関することを学生の男の子に教える機会があったんですね。

 コーヒーの知識量でいうと、まだ「お店に置いてあるラインナップはわかる」程度。

 今回は生産地のことなどを教たんですが、彼自身そういう話はあんまり身近なことではなかった。

 彼自身はわりと想像力豊かなほうだと思うんですが、やっぱり身近じゃないコーヒー関連の話になると、見慣れない言葉が多かったりして少し想像しづらいみたいです。

 

 2週間前にも彼に教えたことがあったんですけど、そのときには

高品質なアラビカ種は寒暖差があるような微気候、標高の高い場所、ミネラル豊富な土地などで育つ

という生育する環境面でのことなどを軽く教えました。

 

 そして今回教えるのは

アラビカ種の高品質なコーヒー豆というのは、主に世界地図でいう赤道付近のコーヒーベルトという地帯で生産されています

ということです。

 

 ではなぜコーヒーベルトじゃないと育たないんでしょうか。

 実際に「なんでコーヒーベルトで育つかわかる?」って聞くと、わからないという顔をしていたので

 「赤道付近ってどんな感じやろうか?ただ暑いだけじゃない?」と聞いてみました。

 その先の会話です。

 「あー確かに確かに。え、でもどーゆーことや?それじゃ育たないですよね。」

 「前に一緒にしたこと覚えてる?高品質なコーヒー豆ってどんな環境で育つんやっけ?」

 「えーとそれは確か、寒暖差があったりとか気候が複雑なとこですよね!ほなやっぱり育たないじゃないですか。」

 「じゃあ栽培されてるのってさ、例えばどんな場所かわかる? あ、もちろんコーヒーベルトやねんけど、そういう意味じゃなくてもっと日常的に。んー…海に近いとことか、いま自分達がおる街中とか、山奥とかさ?」

 「あ!山です、山!」

 「そう!しかも標高高めのとこやんな!じゃあ赤道付近で、高い山で自分が1日過ごしてたらどーなる?」

 「……あーー!そーゆーことか!むりむり!昼めっちゃ暑いし夜めっちゃ寒いわ!……コーヒー豆ってドMですね。」

って、最後は真剣な顔で。笑

 わりと彼自身がお喋りでちゃんと返してくれました。それに助けられた部分もあるんですが、最後こういうふうに返してくれたってことは、想像力をかき立ててあげられたのかなと思いました。

 

 会話をする中でおそらく彼は、想像しては少し疑問を持って、ずっと答えを探っていた感じだと思います。

 そして前に学んだ「標高の高い山で」ということがすぐ思い浮かびそうになかったので、半ば無理やり誘導してみました。笑

 教えた側の手ごたえとして、あれこれ想像力を膨らませ、前の復習もかねて、学習できたのかなと。

 最後には自分が山にいるような臨場感も味わっていたようなので、脳みそにいい刺激を与えられたのかなと。

 そんなふうに感じでした。

 結局は彼自身にどれだけ理解できたかを教えてもらったり、どういうふうに覚えているかを確認したりしないと、まだ上手くいったのかはわからないんですけどね。笑

 

 自分で学ぶとき、例えば本を読むときとかでもそうなんですけど、読みながら自分の知っていることと照らし合わせてみたり、文章を読みながらイメージをわかせたりして、脳みそを働かせながら取り組んだときのほうが頭に入るんですよね。

 こう話していると前のワーキングメモリの話

percyxsatoi.hatenablog.com

 

ともつながってきますね。

 あまり知らないことであればあるほど脳みそをその目の前のことに集中させ、いっぱい想像したり脳みそを刺激したりすると、より理解も早いし、次に復習するときなんかもよく覚えられているなと僕自身は感じます。

 疑問を持たせ想像させてあげるということは、集中させてあげることだったりもするのかも。