カフェ店員のコーチング日記~心理学や脳科学を日常に~

大手カフェチェーン、店舗でコーチングしたことあれこれ

ワーキングメモリ ~自分で感じる~

 普段、自分がどんな風に頭を使っているか気にしたことはありますか?

 ああいう状況になったら自分はいつもこんな風に考えてるなー、っていうクセはありますか?

 自分の思考パターンを意識することで、けっこう変わることって多いと思うんですよね。

 いつもなら感情的になってしまい疲れるところを、冷静に解決してしまったり。

 あれこれ悩ましく作業を進めているのを、やったらすぐ終わるやん!ってやってしまったり。

 疲れを感じたり悩ましいときって、おそらく頭が疲れているのだと思います。

 考え過ぎていたり、疲れる思考パターンにはまってたり。

 でも脳みそに多少は負荷をかけたほうがいいとも思います。

 筋肉でもそうですけど、鍛えるために。

 そうしないと衰退しますもんね。

 ただ負荷をかけすぎると、結局バテてそのあとに引いてしまう。

 やる気がなくなっちゃうんですよね。

 それだと元も子もないような気が。


 バランスよく、心地よく、テンポよく頭を使えると最高なんですけどねー。

 そのためにも自分の考え方のクセや、どういうシーンで頭が疲れるかを気にしてみたり。

 なぜ疲れるのか、どういう風に考えて疲れているのかをまず知って、新しいやり方でやってみることが大事なんじゃないかと思います。


 ここからはワーキングメモリとか短期記憶でよくいわれている話を織り交ぜながらお話ししますね。


 人が瞬時に記憶できる物事の数は(ワーキングメモリ、短期記憶は)7つだと言われてきました。

 例えばその場で数字の列を覚えるとか、単語を覚える、とかなら7つ。

 でも、最近は7つではなくて3つ前後だと言われるようになってきたそうです。

 おそらく実践的には3つだということでしょうか。

 とりあえず自分で感じてみましょう。


 さっそく7つ並べてみますね。

 

 

犬、カマキリ、豆乳、はちみつ、ライオン、しいたけ、フランス

 

 


 次は3つ並べてみますね。

 

 

ネコ、ドイツ、ブロッコリー

 

 


 確かに瞬時に見て覚えるなら3つくらいがちょうどいいかもしれないですね。

 少し眺めてもいいなら、7つも覚えられるだろうし、訓練すればいけるのかなとは思うけど。

 実際、7つと3つで自分の頭にかかる負荷はどう違いましたか?

 どちらも負荷はかかると思いますが、どっちのほうが頭の中が鮮明でしたか? 

 おそらく3つのほうが気楽だし、覚えやすいですよね。

 単語のイメージを思い浮かべて覚えるにしても、3つか7つかだとぜんぜん労力が違いますよね。

 あと、こういう課題を繰り返すとしたらどうか。

 7つ覚えてるかテストして、また新しい7つを覚えてテストして………って繰り返すのか、3つの単語でテストを繰り返すのか、って想像するともう少しわかりやすいですかね?

 


 学問的にはワーキングメモリとか記憶のことってまだまだ研究され続けている途中です。

 なので確実にこう!っていうのは言えません。

 ただ自分の頭の使い方を普段気にしていると、感覚的にはワーキングメモリをわかってきたような気がします。

 脳みそが一気に処理できる量ってある程度決まっている、それがワーキングメモリなんじゃないかと。

 

 実際に自分の感覚の上では3つとか7つとかそんなに意識はしていません。

 考えすぎか、シンプルか、みたいな感覚です。

 考え過ぎるときに限って疲れてるし、やる気もなくなる。

 目の前のことに程よく集中して解決すると、多少疲れはあるけど心地いい。

 そういうことなのかなと。

 昨日の記事で書いた家事の話もそんな感覚でした。

ワーキングメモリ ~脳への負荷を考える~ - カフェ店員のコーチング日記~心理学や脳科学を日常に~

  脳みその処理能力を意識してあげると、やる気を持続させることもできるなって思います。

 

 ワーキングメモリを日常で意識してみると、意外と知らなかった自分が見えてきたりしておもしろいです。

 ちゃんとステップアップしたらそれも感じられるし、気分的には楽しくなることも多かったりします!

 ただ、その場その場で疲れていると「自分がこう考えていて…だから…」ってことなんかを考えるのがまずしんどいですよね。笑

 なので一息ついてぼーっとする時間で思い返したりすることがいいかなって。

 そうしていると、いつも同じことしてるなーとか、ふと自分のクセに気づいたりできます。

 それを繰り返して繰り返して、だんだんワーキングメモリの使い方が上手くなる。

 日常の中で何か作業するとき、集中力を保って処理もはやくなるんだと思います。

 よかったらたまーに軽く、気を抜いて、しつこいようですが「ワーキングメモリ」って思い出してみてください。笑

 

 

 

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

 

 

ワーキングメモリ ~脳への負荷を考える~

 なにかするのがめんどくさいな、と思うことはありますか?

 僕もたまにあります。

 なんでめんどくさいと思うんでしょうか?

 めんどくさいって思うと、それはそれでしんどいし。

 結局なにもしなかったり、いやいや取り組むハメになったり。

 正直だるいですよね。笑

 

 それは脳みそに負荷がかかっているからなんじゃないかと思います。

 めんどくさいって思うとき、あれこれいっぱい考えます。

 あれはこういう風にして、こんだけ時間かかって。で、これもあるわ、めんどくさ。あーどれからやろー。って。

でも負荷を取り除いてあげれば、解決するんですよね。

 考えてしんどくなるから動けない、やる気がなくなるってことなので。

 考えるくらいなら、とりあえずやっちゃうとか。

 考えるからしんどいだけで、やってしまえばなんともなかったりするんですよね。

 


 一人暮らしはじめたときの家事とか常にめんどくさかったです。

 いまはぜんぜん苦じゃないですけど。

 なんで?と言われると、もちろん慣れたからっていうのは正解です。

 でも慣れるまでには恥ずかしながら、けっこう時間かかった気が。

 無心でできるようになったのなんか本当に最近です。

 めんどくさー!っていう感情ばかりが先にくるので、行動に移すのができなかったからです。

 あの頃の自分、どんだけ嫌やねん!って思いますね、本当に。

 

 じゃあ次はなんで行動に移せるようになったのか。

 ついにめんどくさいって思うのもほんまにしんどくて、こんなんじゃ何も変わらん!って考えるのをやめたんですね。

 それで半分キレながら(笑)、シンクの洗い物片づけたり、洗濯物したり、いろいろしました。

 それがよかったんですかね、「あれ?意外と普通に終わってしまった。」って。

 あれ、いつもの頭のモヤモヤ感は?と。

 むしろすごいスッキリしてました。


 その後もめんどくさいと思うことはありました。

 でもそう思うと負けなのがわかってる、「あ、これいらんこと考え始めたな」って自分でも気づくように。

 とりあえずやってしまおうか!と開き直ることができるようになったんですね。


 僕自身すごくすごく考えてしまうタイプなので、本当に行動するのが遅かったです。

 でも、仕事とかで「とりあえずやっちゃう」っていう感覚を知っていくうちにだんだん変わったかなと。

 この感覚本当に大事です。

 考え過ぎるタイプなんで、さあ脳の負荷を減らそう!じゃあ考えることをやめるにはどうするの?とか考えかねないんですけどね。

 でもそれだと永遠に終わらない。笑

 考えはじめちゃうとそういう思考回路になるっていうのがクセでした。

 だからこそ「なにも考えずに」とかではなく「とりあえずやっちゃう」っていうだけのシンプルな意識に。

 なので、めんどくさがりな人は一度これだけを頭に巡らせてみてもいいかもしれないですね!


 めんどくさがりじゃない人でも「考え過ぎてしまう」クセとかがあるなら、一度思い返してみてください。

 しんどいなーとか思うとき「脳みその負荷」っていう観点からみることは、自分の思考回路を見つめ直すいいきっかけになると思います!

 

 

 

絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣

 

 

自分の状態に注目する ~ラテアートと集中力~

 なにかに集中している瞬間、ありますか?

 僕の場合はラテアートをしているときです。

 ゲームしているときとか、運動しているときとか、歌聞いてるときとか、本読んでるときとか……探せば、集中の仕方は違うのかもしれないけどけっこうあったり。

 でも、集中するってどういうことなんだろう。

 そのときの自分ってどんな状態なんだろう?

 そんなおはなしをしてみようかと。

 

 今回はラテアートで「自分に注目する」感覚をお伝えできたらおもしろいかなー?、とか考えてます。


 ラテアート、わかる方も多いかと思います。
 カフェとかでいま流行りのアレです。

 


この動画のラテアートは、大会で世界チャンピオンになった方のです。

 


 僕は飲むというよりは、職業柄こんな感じで作る立場です。
 まだそんなに繊細な模様を描いたりはできません。
 そんなに上手いアートはできません。
 働いているカフェ自体がそこまでは力いれてないのもあって、そーゆーことにしときます。笑

 ネット上には他にもいろんな動画が上がってますよね。
 何度か見たことがあったり、そういうカフェによく行く方は、ある程度模様描いてるところを想像できるかと思います。


 ラテアートするときって、本当に「自分の状態に注目」している気がするんですよね。

 毎回毎回、本当に繊細やなーって思います。

 急ですがここからはちょっとお付き合いください。笑

 どんなふうにやっているのか、っていう感覚を紹介できたらなと思います。

 想像してください。


 片手にミルクピッチャーを持って、もう片方はマグカップ。

 でも、ミルクピッチャーを実際に持ったことがないとわかりづらいかもしれないですね。


 ミルクピッチャーを持つ感覚、注いだりする感覚は、ケトルに近いと思ってもらってもいいかも!

 ケトルでお湯を注ぐことにしましょう。

 あと、簡単なアートならマグは台の上に置いていてもできるので、やっぱり持つのはケトルだけで。


 そろそろお湯を注いでいきましょうか。

 マグに注いでいく感覚は、インスタントコーヒーの粉やティーバッグを入れたマグにお湯を注いでいく、あの感覚に近いかも。

 注ぎはじめるときは、ケトルを少しマグから離していてください。

 

1.そのまま真ん中に少し細目の線で注ぎ始めます。

2.そのまま8分目まで注ぎます。

3.いったん止めて、ケトルをマグに近づけます。

4.さっきよりも少し勢いをつけて!ギリギリまで注ぎます。

 

 あとはよかったら動画を何回か。

 この感覚を思い出して、自分が注いでいるかのように見てみてください。


 もし、ぜんぜんイメージできねーよ!感覚わからねーよ!ってなってたらすいません。

 僕の説明力不足です。

 そうなったらぜんぜん、インスタントコーヒーを作るの思い出すだけで十分です。笑

 あのときに、お湯を細く注いでみたり、太く注いでみたり。その力加減とかイメージしてください。

 料理する人なら、包丁つかうときの力加減とかでも!

 こういうことが「自分に注目する、意識を向ける」ってことだと思うんですね。


 はじめてラテアートをする子に教えるとき、やっぱり緊張しているのかたまに腰が引けている子がいます。

 緊張が身体に出るんですかね。

 「緊張して腰が引けてるから、注ぐときの勢いも減ってるよ!」って伝えると、ハッ!と気づく。

 それでひと呼吸おいてからするようになって、ちょっと上手くなったり。

 おそらく緊張していると手の感覚どころじゃないんでしょうね。

 はじめは確かに、え!何をどうするの!?って感じなんで。

 手の感覚を意識できるようになってからは、繰り返して繰り返してラテアートができるように。

 だんだんと身体の感覚が身についてくるんですね。

 いまもいろんな子ができるようになりたい!と練習していて、失敗がありつつも日々上達しています。

 きっと何かに集中するって楽しいんでしょうねー!いや、確かに楽しいと思います!

それがなによりですね。


 マインドフルネス、瞑想、イメージトレーニング……。

 言葉は違えど「自分に注目する」っていう瞬間は本当に有意義な時間だと思います。

 だんだん集中力もついてくるし、なにかに集中できる時間って本当に楽しいし、自分自身の成長を感じるとなお最高ですね。

 

 自分に集中できる瞬間を見つけると、そこからまた新しい自分に気づくことができます。

 あらためて、なにか自分に集中できる瞬間、楽しんでる瞬間っていつですか?

 

 

絶対にミスをしない人の脳の習慣

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